石橋を叩いて笑う

徒然なるままに

徒然なるまますぎて

 

 

文章を書くのは好きだけど、ブログが苦手。

 

人から見られると思うと緊張する。誤字をしてないか、分かりにくくないか、同じ表現を繰り返し使っていないか……

何度も見直してようやく「キャ〜恥ずかし〜〜けど載せちゃうわよ〜〜〜〜!!!!/////」って公開するまでに相当時間がかかり、ドッと疲れる。そして照れて翌日には非公開に戻す。それを年に数回繰り返す。関係ないけど今時は照れを表現するのに////は使われていないらしい。スラッシュ文化は平成で終わってたっぽい。

話を戻します。

 

 

基本こんな感じなんだけど、今日はふと、

 

 

そういえばあの清少納言でさえ、徒然草でなんやらかんやら書いてたんだよなあ〜

 

 

と思った。

 

 

「あまりにも暇だったんで硯(すずり)に向かって、心に浮かんできたことを思いつくままに書いてみちゃいました」、的なことを言ってたはず。

でも結局その後何を書いたのかは知らない。

そんなもんだよな、と思った。

数百年語り継がれてても書いた内容までは知られてないじゃん。だったら自分みたいな一般人が何を書こうとしょうもないしそんなに気にすることないな。

でも念のため調べてみるか……と思って検索したら、全然清少納言じゃなくて吉田兼好だった。

気にした方がいいのはブログより脳みその方だった。

 

そんな感じで珍しく気が向いてきたので、今日は一切推敲しないで思いつくままに書いてみます。やったことがないのでドキドキしてきた。話をうまくまとめられる気がしない。仕方ないか、あの吉田兼好でもそうだったんだし。さっきまで清少納言だと思ってたけど。

誤字を見つけたらこっそり教えてください。多分記事ごと何日かしたら消えてるかもしれないんだけど、そしたらごめん。姑息なオタクだから。

 

 

 

 

 

 

 

今日マジでウンコが漏れるかと思った。

 

 

「ウンコが漏れそうになる」という感覚が理解できない人は「肛門緩すぎだろw」とか言うけど、別に肛門が緩いわけではない。いかれてんのは肛門じゃなくて胃腸の方です。

 

車に乗ってたら急に、来た。

 

「ん?これはもしや…」と思ったときには

 

 

胃腸「60!!!!59!!!!!58!!!!!!」

 

 

ってカウントが始まってた。

胃腸が弱い人なら分かってくれると思うけど、胃腸カウントはほぼ正確なので、こういうときの猶予はマジで1分しかないことが多い。「60秒かと思ってたけど………実は5分ありました/////」とかは絶対にない。「60秒だと思ってたら30秒でした」とかなら時々ある。

 

 

今日は幸い近くにスーパーがあったので気持ちだけ頭文字Dみたいになりながら向かって華麗に駐車した。ここら辺の店のトイレが店内のどこに位置してるかは全て把握済みだから、無事にトイレまで最短距離に停めることができた。

 

 

30……29……28……

 

 

無事にトイレに着いたと思ったら三つある個室は全て閉まっていたから、みんなスーパーのトイレなんか使うなよカスと思った。こういう時って鬼理不尽になるから、自分以外にトイレを使ってる人がいることが本気で腹立たしかった。感覚で言えばタンスの角に足の指をぶつけた時の腹立たしさを100とすると、80くらい。

 

 

15………14………13………

 

 

真ん中の個室が空いたので、早く出てきてくれて本当にありがとう神様、あなたのおかげで過去のような失態をやらかさなくて本当に良かったですと思いながら神とすれ違い、無事に個室に入ることができた。

 

着座、神の温もりを感じる。準備万端。音姫発見。良トイレで満足する。

 

 

しかし残念ながら、何故か音姫が鳴らない。

あるのに鳴らない。

なんで?

手をかざしても鳴らない。

拳を握って殴るふりで脅してみても鳴らない。

いくらなんでも意志が固すぎる。女騎士か?

 

壊れてるのかなと思って触ってみたら、なんか蓋みたいなカバーみたいなやつが外れてビックリした。絶対外れちゃいけないやつだと思う。

 

音姫ちゃんの内部が突如露わになってしまったから「そ、そんなつもりじゃなくて、ご、ゴメン!」って、アクシンデントで生まれて初めて女の子の裸を見ちゃった童貞のオタクみたいな反応しながら慌てて戻した。

でもそのあとすぐに、「これって服を脱がすというよりは皮膚をめくるに近いよな」と気付いて、アクシンデントで生まれて初めて人体解剖しちゃって臓器を見ちゃった童貞のオタクみたいな反応だったかもと思い直した。

話が変わるけど、最近の異世界転生系チート天才鈍感主人公マジで嫌いです。

 

 

 

10………9………8……………

 

 

無情にも時も肛門も満ちそうだったので、スーパーさん無駄に水使ってしまってごめんなさい、このご時世なのに地球さんもごめんなさい、自分は環境にとって害悪な愚かな人間ですと思いながらトイレの水を流しながら用を足して排泄音を掻き消そうと思った。

 

 

 

トイレ「スゥ〜〜〜〜………………」

 

 

 

全然水の流れる音がしないタイプのトイレ。

 

時々あるんだよなあ、こういうトイレ。何がしたいのかわからない。別に普通にジョアアアアアアアってしっかり音が出るくらい水が流れてもいいだろ。

ス〜〜〜〜〜〜にする意味ある?

マジで目的が分からない。

せいぜいウンコが流れるときにあんまり怖くならないように、くらいしかない。

 

 

音姫も使えん、流す音も使えん、個室は両脇閉まってる。

本当に、こんな状況で爆音で用を足してもいいのか?

地元のスーパーだから両脇誰が入ってるかわかんないし、個室から出たら次の人が並んで待ってるかもしれないし、もう勘弁してほしい。ウンコと一緒に自尊心まで失うかもしれない。

コーヒーとアイスを同時に摂取しただけなのに、代償がデカすぎる。大と小だけに、なんつって。

やっぱ推敲した方がよくない?

 

 

5………4…………3……………

 

 

 

隣の個室の音姫「チャラチャラチャラチャラチャラチャラチャラ〜〜〜〜〜〜〜〜」

 

 

そう。

隣の個室には、もう一人神がいたのだ。

神は自分の気持ちを察して、音姫の流水音をお恵みくださったのである。

ナイスタイミング。神の采配。スーパーのトイレ、神使用率が高いな。

てか隣の音姫は普通に鳴るんだ。どういう確率の引き方?

 

 

そんなこんなでこうして今日日本の片隅で、二度の危機を回避し、人権を失わずに済んだオタクがいたのだった。

ただそれだけの話。

 

 

 

 

 

さて今日は脈絡なくどんどん書く日だからここからまた全然違う話題になるんだけど、最近Twitterで有名になった人が本を出すケース、多すぎない?

 

美容垢とかゲイとか絵描きとかダイエット垢とかネタ垢とか、なんかジャンル問わず。

「なんかこの人最近よくRTで見かけるな〜」

と思う人が、フォロワーとRT数が増加していって、最終的に「重大発表!今度書籍出します(^^)」とか言い出すやつ。

 

あれムカつくんですよね。

やってる人たちはなんも悪くないんだけど、むしろ偉いとも思うんだけど、すごいムカつく。

なんでムカつくのか考えてみるとまあすぐに答えは出るんですけど、嫉妬してるんだと思う。

例えば「絵が上手い人」だったらムカつかないんですよ。絵下手なんで。「いっぱい練習したんだろうな〜〜〜スゲーな〜」くらいにしか思わない。

でも"ツイートが伸びてる一般人"だと、手が届きそうな距離にいるように錯覚してしまうからムカつく。

 

あんまり見てないから推測だけど、多分彼らはフォロワーの反響を見ながら次はどんな話題をどんな書き方をすれば伸びるかを考えて、試行錯誤して毎日ストイックに推敲してツイートしてるんですよね。Twitter全国大会出場を目指す強豪校の部活並みに頭を使いながら必死に練習してるんだと思う。

毎日コンスタントにツイートして(?)日々支援してくれる人が増えていくのを見るのは、努力の成果と人望が可視化されるようで気持ち良いのかな、と想像してみたりする。偉いな。飽きずにツイートしてて。

 

一方自分はTwitter地区大会万年一回戦敗退の超弱小校のゆる〜い部活の下っ端くらいのノリでしかツイートしてないのでそもそも土俵も違うんだけど、時々彼らを見てはいいなあ〜となる。

 

 

だってメッチャ書籍化したくない?メッチャ書籍化したい。

ウンコの話くらいしか長文で書けないのに、それでもメッチャ書籍化したいもん。ウンコの話で300ページ続けてもいい。

多分本を読むのが好きだから、『本を出す』という行為がとてつもなく眩しく見えるせいかもしれないんだけど、本当に羨ましい。

自分にもTwitterを頑張れるくらいの気力体力根気があればな〜と思う。にしても結局ウンコな話くらいしかすることがないんだけど、でもメッチャ本出してえな〜いいな〜。ウンコの話でよければ頑張るんだけどなあ。てかこの記事9割くらいウンコについてしか書いてないな。何書いても何故か話がウンコで落ち着く。もしかしてそういう呪いとかある?

 

 

本気で小説家を目指してるわけでもないような、なんなら学生とかOLとか普通に生活を営んでる人も二足の草鞋を履いて本を出せるという素晴らしい時代に生まれたのにも関わらず、清少納言吉田兼好を混同するくらい脳みそはポンコツで、三千字の文字数の文章を書いても何故か毎回結末がウンコに帰結してしまうほど文才がない人間は、努力家に嫉妬しながら数ヶ月ぶりのブログを書いて満足して寝る。

 

これでいいのか?人生。

 

頭の中を、そんな思いがグルグル駆け回っている。まるで便器の中で流れるウ、駄目だやっぱこれ呪いだ。

まあいいか。清少納言も暇だったから硯に向かって心に浮かんでくることをどんどん書いてたら頭おかしくなりそうになったって言ってたしな。自分も適当なことばっかり書いてたから頭がおかしくなったんだと思う。

 

 

今日は脈絡も起承転結も考えなくていい日にしたから、もう終わろ。

そういえば吉田兼好だったっけ。どうでもよ。

 

羅生門ランチ

 

ある日の昼時の事である。一人のオタクが、台所で昼食を待っていた。

広い家の中には、このオタクのほかに誰もいない。一人暮らしとは考えにくい一軒家である以上は、このオタクのほかにも、二三人はいそうなものである。それが、このオタクのほかには誰もいない。

 

何故かと云うと、この日、美味いラーメン屋があるという事で他の家族は皆出かけていた。オタクが目を覚ました12時半には、この家には誰もいなかったのである。当然家族は家を出る前にオタクにも声をかけたが、今朝未明までTwitterを眺めて起きており、今は深い眠りについていたオタクの耳には届かなかった。

 

作者はさっき、「オタクが昼食を待っていた」と書いた。しかし、前にも書いたように、この家にはオタクのほかいない。だから「オタクが昼食を待っていた」と云うより「オタクが昼食を用意しようとしていた」と云う方が適当である。

その日の夕飯の食材を毎日買って使う主義の母のいる家には、殆どの新鮮な食材はなかった。「新鮮な」と書いたのは、賞味期限がいつかも分からない食材は数多く冷蔵庫に潜んでいることを知っていたからである。オタクはいつもその食材達とは目を合わせないようにしていた。また田舎にある家からコンビニまでは数kmあり、わざわざ買い物に行くのも面倒であった。そこで、オタクは、今食べられそうなものをどうにかしようとして──云わばどうにもならない事を、どうにかしようとして、とりとめのない考えを辿りながら、さっきから待っていても出ては来ない昼食の事を、考えるともなく考えていたのである。

 

どうにもならない事を、どうにかするためには、手段を選んでいる遑はない。選んでいれば、台所の床か、諦めて寝に行ったベッドの上で、饑死にをするばかりである。選ばないとすれば──オタクの考えは、何度も同じ道を低徊した揚句に、やっとこの局所へ逢着した。しかしこの「すれば」は、いつまでたっても、結局「すれば」であった。オタクは、手段を選ばないという事を肯定しながらも、この「すれば」のかたをつけるために、当然、その後に来る可き「腹を下す事になるほかに仕方がない」と云う事を、積極的に肯定するだけの、勇気が出ずにいたのである。

 

オタクは、大きな溜息をついて、それから、大儀そうに立上った。昨夜夕食を軽めに済ませてしまった胃は、もう限界であった。飢えは胃と脳との間を遠慮なく行き来する。オタクは、躊躇いながら、冷凍庫の奥底に眠っていた食パンを取り出した。包装の左上に書かれていた賞味期限には、去年の日付が書かれている。なんでも凍らせれば一生腐らないと信じてやまない母が冷蔵庫に眠らせていたパンである。オタクはその存在を知ってはいたが、今まで手を伸ばした事はなかった。

オタクは、胃腸が貧弱であった。高校入学時の自己紹介では直前に緊張して腹を壊して保健室へ行き、便秘になってコー◯ックを一粒服用すれば二晩腹を壊し続けて脱水状態になり、電車の中では腹を壊して人生の危機に陥りかけた事が幾度となくあった。そのオタクが、化石になったようなパンを手に取り、今後の人生を左右するとも言える大きな分岐点にいた。

 

それから、何分かの後である。閑散とした冷蔵庫の中段に、一個の卵が、猫のように身をちぢめて、息を殺しながら、オタクの様子を窺っていた。冷蔵庫内を照らす光が、かすかに、その卵の頭をぬらしている。

f:id:gxc21:20180128151608j:image

白い殻の中に、2018.01.30の日付のある卵である。オタクは、始めから、この冷蔵庫にいる者は、死人ばかりだと高を括っていた。それが、冷蔵庫の中を漁ってよく見ると、新鮮な卵がいるらしい。この飢えの日に、この冷蔵庫の中で、オタクを見ているからには、使う以外の道はない。

オタクは、賞味期限の切れていない食べ物がほかにもあることを神に祈りながら、やっと一番上の段まで這うようにして探し回った。そうして恐る恐る、上段の奥を覗いて見た。

オタクの眼は、その時、寂しく一枚だけ蹲くまっているスライスチーズを見た。

f:id:gxc21:20180128151542p:image

本来なら7枚入りで売っている、とろけることを謳う、平たい、誰もが目にしたことのあるであろうあのスライスチーズである。そのチーズは、他の6枚に先立たれ、忘れられた自分の身を嘲笑っているかのように、冷蔵庫の一番端に身を寄せて震えていた。

 

オタクには、勿論、そのチーズがいつ購入されたものなのかはわからなかった。従って、合理的には、それを食べても良いのかどうかを知らなかった。しかしオタクにとっては、この飢えの昼時に、この冷蔵庫の中で、食べられそうな感じがするチーズであると云う事が、それだけで既に許されるべき善であった。勿論、オタクは、さっきまで自分が、胃腸に賞味期限切れの食材を入れるかどうかで迷っていた事なぞは、とうに忘れていたのである。

そこでオタクは、いきなり、上段に隠れていたチーズを掴み、卵と共に冷蔵庫から引っ張り出した。そうして化石のようなパンの前に置き、食材達を出会わせた。チーズが驚いたのは云うまでもない。

 冷凍されていてカチコチだったパンも常温に戻されたことで僅かではあるが本来の柔らかさを取り戻し始めていた。オタクはスライスチーズを千切ってパンの中心を開けて置いていった。

 

卵は、一目オタクを見ると、まるで弩にでも弾はじかれたように、流しに向かって転がっていっていった。
「おのれ、どこへ行く。」
オタクは、卵がチーズにつまずきながら、慌てふためいて逃げようとする行手を塞ふさいで、こう罵った。卵は、それでもオタクをつきのけて行こうとする。オタクはまた、それを行かすまいとして、押しもどす。一人と一個は台所で、しばらく、無言のまま、つかみ合った。しかし勝敗は、はじめからわかっている。オタクはとうとう、卵をつかんで、無理に中心へねじ混んだ。 

 

f:id:gxc21:20180128152921j:image

 

オタクは、食パンの消費期限は長くても常温なら4〜5日、冷凍しても最大1ヶ月が限度であることを知っていた。カチカチに硬くなったパンは食べてはいけないことも、加熱してもどうにもならないことも知っていた。しかし、それでも、オタクは食べようとすることをやめなかった。「焼けばどうにかなる」オタクはパンにそう云い聞かせ、パンもまたそれを信じるかのようにオタクの目を見つめ返して頷いた。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:gxc21:20180128153134j:image

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「このパンを焼いてな、このパンを焼いてな、昼食にしようと思うたのじゃ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 f:id:gxc21:20180128153230j:image

 

 

 

 

 

 

 

オタクの行方は誰も知らない。